FX ifdの逆指値とは？リスク管理に役立つ設定法

FX取引において、リスク管理は非常に重要です。そのために使われるツールの一つが「IFD注文」と「逆指値注文」です。これらの注文をうまく活用することで、リスクを抑えながら効率的なトレードを行うことができます。本記事では、FXにおけるIFDの逆指値注文について、その仕組みや設定方法、そしてリスク管理の観点からの効果的な活用方法を解説します。
IFD注文とは？
IFDとは、「If Done」の略で、文字通り「もし○○が成立したら」という条件付き注文を意味します。FX取引では、2つの注文を組み合わせて使うことが多く、1つ目の注文が成立した後、2つ目の注文が自動的に発動される仕組みです。
たとえば、「ある価格で買い注文を出し、その後、さらに高い価格で売り注文を出したい」といった場合に、IFD注文が非常に便利です。この注文方式を使うことで、最初の買い注文が成立した後、自動的に売り注文が設定されるため、手間が省け、効率的なトレードが可能になります。
逆指値注文とは？
逆指値注文は、あらかじめ指定した価格に達したときに発動する注文です。一般的には、損失を限定するための「ストップロス（損切り）」として活用されます。たとえば、現在の価格よりも不利な方向に価格が動いた場合、その指定価格に達したら自動的に売買が成立し、損失を最小限に抑えることができます。
逆指値注文の最大のメリットは、自分の感情に左右されずにトレードを進められる点です。特に、急な相場変動が起こった場合、逆指値注文が設定されていれば、瞬時に損切りが行われ、さらなる損失を防ぐことができます。
IFD注文と逆指値注文の組み合わせ：リスク管理のポイント
IFD注文と逆指値注文を組み合わせることで、より高度なリスク管理が可能になります。この2つの注文方法を併用することで、利益を追求しつつも、損失を最小限に抑えることができます。以下に、具体的な活用方法を紹介します。
買い注文（IFD注文）と損切り設定（逆指値）
たとえば、ある通貨ペアが100円で取引されているとき、101円で買い注文を出し、その後価格が下落した場合に備えて99円に逆指値注文を設定することができます。これにより、101円で買い注文が成立し、万が一価格が下がった場合は99円で損切りが自動的に実行されるため、損失を一定範囲に抑えることができます。
売り注文（IFD注文）と利益確定（逆指値）
逆に、売り注文を出す際も、IFD注文と逆指値を活用できます。例えば、105円で売りたい場合、その価格に到達したら売り注文を出しつつ、利益確定のための逆指値を110円に設定しておくことで、利益が伸びる場合も追いかけつつ、相場が下がった際には自動で利益を確定させることが可能です。
IFDの逆指値を設定する際の具体的な手順
IFDの逆指値を設定する際は、取引プラットフォームごとに多少の違いはありますが、一般的な設定手順は以下の通りです。
IFD注文の選択
通常の成行注文や指値注文とは異なり、IFD注文を選択します。この際、最初の注文と、その後発動する注文の両方を設定する画面が表示されます。
初回注文の設定
初回の注文、つまり買い注文や売り注文を指定します。このとき、買いか売りかを明確に決め、価格と数量を入力します。
逆指値注文の設定
次に、逆指値注文を設定します。初回注文が成立した際に、どの価格で損切り（または利益確定）を行うかを指定します。この際、逆指値価格が現在の価格よりも不利な価格であることを確認してください。
確認と実行
最後に、設定内容を確認し、注文を実行します。これで、IFD注文と逆指値が組み合わさったリスク管理が実行されます。
IFD注文のメリットとデメリット
メリット
効率的なトレード
IFD注文を使うことで、手動で2回の注文を行う必要がなく、効率的にトレードが行えます。特に、忙しいトレーダーにとっては、設定した通りに自動で売買が進むため、大きな助けになります。
リスク管理がしやすい
IFD注文と逆指値を組み合わせることで、あらかじめ損失を限定することができるため、予期せぬ相場変動に備えることができます。
感情を排除できる
逆指値を設定しておくことで、感情的な判断を避け、冷静な取引が可能になります。特に相場が急変した際、慌てずに対応することができるのは大きなメリットです。
デメリット
相場の急変に対応できない場合もある
逆指値注文は、設定した価格に到達すると自動的に発動しますが、極端な相場の変動があった場合、意図しない価格で約定することもあります。これを「スリッページ」といい、特に激しい相場変動が起きたときには注意が必要です。
チャンスを逃す可能性
逆指値を厳密に設定しすぎると、多少の価格変動で損切りが発動し、本来であれば利益を得られる可能性があった場面でトレードが終了してしまうこともあります。逆指値の価格設定には慎重さが求められます。
リスク管理におけるIFD逆指値の活用法
FX取引において、リスクを管理することはトレードの成功に欠かせません。特に、自己資産を守りながら効率的に利益を追求するためには、IFD注文と逆指値を活用することが重要です。ここでは、リスク管理における具体的な活用法をいくつか紹介します。
少額からのスタート
初めてIFD注文や逆指値を使用する場合、少額の取引から始めてみるのが良いでしょう。少額で取引を行うことで、どのように注文が発動し、どのようにリスクを管理できるかを実際に体験することができます。
リスク許容範囲の明確化
トレードを行う前に、どの程度のリスクを許容できるかを明確にしておくことが大切です。その範囲内で逆指値を設定することで、無理のない取引が可能になります。
定期的な見直し
市場は常に変動しているため、設定した逆指値やIFD注文の内容を定期的に見直すことが重要です。特に、長期的なトレードを行う際には、相場の動きに合わせて設定を調整することで、リスクをさらに抑えることができます。
まとめ
FX取引において、IFD注文と逆指値はリスク管理に欠かせない重要なツールです。これらをうまく活用することで、感情に左右されずに効率的な取引が可能となり、損失を最小限に抑えることができます。ただし、相場の急変やスリッページに注意しながら、慎重に設定を行うことが成功への鍵となります。